知る・楽しむ

●生姜(しょうが) ~歴史・成分・保存~

生姜の歴史
中国では、紀元前から生姜を薬として利用し、とても重宝されてきました。日本では「古事記」に生姜についての記述があることか ら、
この頃に中国から伝わったと考えられています。 古より良薬として利用される生姜、現代においては様々な料理に利用されています。
生姜は多年草であり、熱帯アジア原産です。
生姜の成分
辛味の成分はジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンです。胃液の分泌を促進させ、消化を助ける健胃・整腸作用のほか、
体を温め汗を促してくれる作用があります。症状が軽い風邪の時には、解熱効果も期待できます。
また、ジンゲロンには殺菌作用もありますので夏場には食中毒の予防などにも効果があります。
生姜の保存方法
保存に適した温度は13~15度、湿度は90~95%程度で、これ以下の低温ですと凍傷になったり、腐敗したりしますのでご注意下さい。
ラップや濡れた新聞紙などに包んで、台所の隅など日陰の涼しい場所に置いておくと、日持ちします。
また、すりおろしたり、スライスにして冷凍しておくと、必要な分だけ取り出して使うことができます。

●生姜 ~豆知識~

通年スーパーなどで販売されている生姜が「根生姜」。
根生姜を種にして、できたばかりの根茎を収穫したのが「新生姜」。
そして初夏に早掘りし、葉がついたまま出荷されるのが「葉生姜」です。
どの種類の生姜でも健康における効能に違いはありません。
調理に応じて、お気軽にご利用いただくことができます。

体を温めるには、加熱するのがおすすめです。
生姜に多く含まれるジンゲロールという成分は、
加熱されると大部分がショウガオールという成分に変化し、
より体を温める効果が高くなります。
紅茶に生姜を入れて飲むのも、手軽で効果的です。

●大蒜(にんにく) ~歴史・成分・保存~

大蒜の歴史
大蒜の歴史はとても古く、古代エジプト・ギリシャの時代から栽培されていたことが、ピラミッドの壁画や墓地からも判明・発見されています。
現存する最古の医学書「エーベルス・パピルス」には薬としても記載されています。
日本には古代中国から伝わったとされており、国内最古の歴史書「古事記」にも記述されています。
大蒜の成分
大蒜は60%が水分で主要な栄養成分は炭水化物です。エネルギー量は野菜にしては、少々高めです。
抗菌力のあるアリシンと、新陳代謝を活発にして疲労回復・食欲不振に効果があるスコルジニンが含まれています。
冷え症や不眠症、高血圧・動脈硬化・癌の予防にも良いと言われています。
体に良い食物ですが、刺激が強く胃腸障害を起こす場合があるため、食べ過ぎに注意が必要です。1日1~2片が適量です。
大蒜の保存方法
大蒜は長期保存できると知られています。しかし高温になると腐りやすくなったり、発芽時期は芽を吹いてしまうこともあるので注意してください。理想的な温度は0℃ですが、ご家庭では風通しの良い涼しい場所においたり、新聞に穴を空け、大蒜を包んで冷蔵庫で保存してください。ラップやビニールは湿度が高くなったり、蒸れたりする可能性があるので避けた方が良いでしょう。

●大蒜 ~豆知識~

大蒜の香り成分に含まれるアリシンが、ビタミンB群の吸収を助けてくれるので、疲労回復・滋養強壮にはかなりの効果が期待できます。
ビタミンAは抗菌・抗酸化作用はもとより、体を温める効果があるとされており、冷え性や肩凝りの方におすすめです。
さらに風邪や美肌対策に効果的とされるビタミンCも豊富に含まれています。
これはにんにくの芽にも同じ効果があります。